2022年2月4日 下北沢CLUB251「ZEAL 4 ROMANCE」ライブレポート

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」2日目 ライブレポート

2022年2月4日(金)、下北沢CLUB251にて「ZEAL 4 ROMANCE」ツアーの2公演目が開催された。
ツアー初日と同じ会場ということもあり、メンバーはリラックスできている様子だ。
初日とは曲順を変え「遥か」からスタート。切なくも透明感あふれる歌声が広がり、観客の心を一気に掴んだ。突き抜けるようなファルセットでイントロを歌う「エトリア」と爽やかなイメージの楽曲が続くが、一転、骨太なロックにアレンジされた「砂の城」とツアーのテーマ曲「ZEAL 4 ROMANCEのテーマ」が会場を熱で満たした。ステージ上も最高に楽しそうだ。




この日のライブも各メンバーの”かっこよさ”が存分に発揮されていた。演奏そのものは言わずもがな、MCで見せた煽りや、演奏中のステージングも熱を帯びていた。このツアーは「情熱」や「熱狂」がキーワードだが、ボルテージの上がり具合は予想以上。とくにライブ後半の熱量は凄まじく、誰もが拳を突き上げたくなる盛り上がりを見せた。彼らの演奏を、mitsuの歌を聴けば、じっとしていられるはずがない。

















このツアーは「その瞬間のフィーリング」をそのまま反映するライブだ。2公演目は、メンバーのグルーヴがさらに高まっていることがはっきりと感じられた。ステージ上に”自由”な空気が漂っていたのがその証。メンバー全員がこのライブを心の底から楽しんでいるのが伝わってくる。mitsuの歌唱もさらに”mitsuらしさ”が増している。全力で、最高に楽しそうに、気持ち良さそうに歌うmitsuに会いにきてほしい。



次のライブは2月10日(木)新宿ANTIKNOCK。このグルーヴが、ツアーの熱量がどこまで上昇するか、今後も楽しみで仕方がない。
ツアー開催のきっかけや、初日を目前に控えた心境をmitsuが語るインタビュー記事もチェック!





BACKSTAGE PHOTO


















Text:板垣可奈子
Photo:Aki(Lc5)


2022年2月4日(金)

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」


【出演】

Vocal:mitsu


Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)

Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)

Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)



【会場】

下北沢CLUB251


mitsu ONEMAN TOUR2022
「ZEAL 4 ROMANCE」
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX

▼各公演詳細
https://mitsu-official.com/2022/01/19/20220126/

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」初日ライブレポート

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」

都内ツアースタート!
mitsuワンマンツアー2022「ZEAL 4 ROMANCE」初日公演が2022年1月25日に下北沢CLUB251で開催された。計6公演・5か所のライブハウスを巡る都内ツアーは最終日の3月2日公演まで週1回のライブが続く。このツアーはmitsuと夢時(Gt.)、RENA(Ba.)、風弥(Dr.)の4人編成、全公演同じメンバーで開催。また、mitsuが初めて出演するライブハウスもあり、本人曰く「新人バンドのドサ回り」のようなツアーになる。



ロックのかっこよさ全開のアレンジ
ライブは聴いたことのない曲でスタート。それもそのはず、今回のツアーのために作った「ZEAL 4 ROMANCEのテーマ」だ。「ZEAL 4 ROMANCE」がどんなツアーになるかを予言するかのようなテーマ曲は、投げやりっぽく歌うmitsuの歌唱も相まって、骨太なロックナンバーに仕上がっている。ツアーテーマ曲にとどめるには惜しいほどかっこいい。


テーマ曲に続く「Into DEEP」から5曲目の「Live Your Life」まで、休みなく一気に駆け抜ける。どれももともと力強い曲たちだが、さらにパワーを増したロックにアレンジされている。体を貫くように真っ直ぐに響くドラム、“ゴリゴリ”と表現したくなるほどパワフルなベース、ロックのかっこいい部分を凝縮したようなギター。ロックの基本ともいえるようなシンプルな構成で演奏されるmitsuの曲は、どれも“男らしさ”が増幅している。そこに、すべてを出し切るように歌うmitsuの歌唱が青春っぽい純粋さを加え、音楽を演ることの楽しさや、ロックのかっこよさを教えてくれる。
MCでも「リズムを感じて、音に乗っかって、自由に楽しんで!」と、音楽の楽しさをファンと共有するmitsu。声を出すことが叶わない状況でも、耳で、心で楽しんでほしいと話した。









聴きどころ満載の人気曲たち
6曲目「エトリア」はイントロをmitsuのボーカルで表現。迫り上がるように刻まれるドラムのビートに体が持ち上げられるような感覚を覚える。ロックなアレンジでも、この曲の爽やかさは失われていない。続く「遥か」はmitsuの全力の歌唱が切なさを増して、心がぎゅっとなる。キラキラしたギターの音が印象的な「鼓動」、いつもより疾走感が加わりながらも儚さを感じる「蛍」と続く。



一呼吸置いて、10曲目は「Naked」。なめらかなベースラインが優しく響き、どっしりとしたバラードになっている。11曲目はシュワシュワとすぐに消える泡のようなギターが切ない「キンモクセイは君と」。12曲目「じゃないか」はポップさが強調され、思わず飛び跳ねたくなる。

熱く、激しく!
MCをはさみ、ライブは終盤へ。13曲目、妖しく響くベースから始まる「MIDNIGHT LOVER」、14曲目「It’s So Easy」はスイングするようなドラムがゴージャス。15曲目「Crazy Crazy」で再びゴリゴリのロックを聴かせてくれる。16曲目は「ラストヒーロー」。メンバー全員が、爆発しろと言わんばかりの全力で“かっこいいロック”を演奏する。mitsuの歌唱は空間を切り裂くようにさらに力強く響く。『この一瞬に熱狂する』という想いを込めて付けられたツアータイトル「ZEAL 4 ROMANCE」を完全に体現するかのようなラストを飾った。




この日のライブで感じたことは、どんな曲もかっこいいロックにアレンジできるメンバーのセンス。シンプルな4人構成とは思えないほど分厚い音を表現する演奏技術も素晴らしい。そして、そんなパワフルな演奏陣に負けないmitsuの歌が、かっこいい。






同じメンバーで、あまり日をあけずに開催される今回のツアーは、回を重ねるたびに進化するグルーブが見どころのひとつ。また、『この一瞬に熱狂する』がテーマのツアーだから、セトリやアレンジがこの先どう変化するかわからない。ぜひ何度も足を運んで、彼らが魅せてくれる『一瞬』を楽しんでほしい。



ツアー開催のきっかけや、初日を目前に控えた心境をmitsuが語るインタビュー記事もあわせてチェックしよう。



【SET LIST】
1. ZEAL 4 ROMANCEのテーマ
2. Into DEEP
3. 砂の城
4. For Myself
5. Live Your Life
6. エトリア
7. 遥か
8. 鼓動
9. 蛍
10. Naked
11. キンモクセイは君と
12. じゃないか
13. MIDNIGHT LOVER
14. It’s So Easy
15.Crazy Crazy
16.ラストヒーロー

Text:板垣可奈子
Photo:Intetsu 


mitsu ONEMAN TOUR2022
「ZEAL 4 ROMANCE」
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX

▼各公演詳細
https://mitsu-official.com/2022/01/19/20220126/

2021年7月18日(日)mitsu 6th anniversary online live「DEEP LAYER」
ライブレポート

2021年7月18日(日)、mitsuのソロ始動6周年を記念するオンラインライブが開催された。毎年、周年記念の当日に開催され、mitsu本人も「大事な日」と語る特別なライブだ。6周年記念の今年は「DEEP LAYER(ディープ レイヤー)」というタイトルがつけられた。「DEEP LAYER」とは「深層」という意味。今回のライブは、お祝いムードにあふれた昨年の5周年記念ライブとは打って変わって、重厚な雰囲気を纏っていた。

オンラインライブは、降りしきる雨に濡れたまま何もない空間に目をやるmistuのムービーから始まった。悲しげなキーボードの音色に続き、ささやくように歌い出すmistuは、まるで暗い洞窟の奥に独りきりでいるよう。
3月2日に開催した「みつの日」から約4ヶ月、この期間にmitsuは自身の心の深淵と向き合う経験をした。自分の中の“弱い”部分を見せないようにしてきたmitsuが、6周年記念ライブではその“弱さ”を表現することに挑戦したのだ。楽曲のアレンジはもちろん、セットや衣装も「DEEP LAYER」=深層というテーマを強く意識したものになっている。かすかな灯りを頼りに歌う姿は、これまでのmitsuからは想像もつかない寂しさを感じさせた。

最初の曲を一言で表現するなら、閉塞感や絶望感といった単語が当てはまる。溺れているような苦しさを感じながら、このまま何も感じないように眠ってしまいたくなる、もがくのを諦めたくなるほどの重さだ。
2曲目の「遥か」は懇願のように聞こえた。歌詞にある「自由」や「旅路」という言葉がとても遠いものに感じる。手に入らないものを願う辛さ、切なさ。
小さな希望のかけらをひとつずつ見つけていくように「スローペース」「Naked」と続くが、それでもまだ苦しさからは脱していない。この孤独はいつまでも続くのではないかと思わせる。
消えないで、と自分に語りかけるように歌う「蛍」。この曲からバイオリンが加わり、その音色は空から降る光を連想させた。それは救いの手のようにmitsuをそっと包んでいく。
「鼓動」は足元に重く漂うような低音と、風のように軽やかな高音のコントラストが美しい。水の中でもがくような歌唱は、少しずつ、それでも確実に上へ上へと浮上していた。
続く「蜃気楼」で一転、力強さを取り戻す。mistuの視線にも光が宿り、瀕死からの超回復を予感させた。その光は「エトリア」でさらに輝きを増し、突破口を見つけたようにスピードを上げていく。
開放感を歌い上げる「Live Your Life」は、気付きを噛みしめる曲でもあった。苦しくてどうしようもない時も、いつだってmitsuの人生に寄り添う曲であり、それは聴くものの人生にも勇気を与えてくれる。
ラストはこれまでのフラストレーションを爆発させるような「Into DEEP」。ロケット発射のように突き抜ける歌唱を見せてくれた。

実は、今回のセットリストは「Into DEEP」で始まり、「Into DEEP」で終わる。歌唱とアレンジの違いにより、同じ曲だとは思えないほど印象が異なっているのだ。筆者には、今回のライブが“Deep Sea”=海の底から始まり、“Deep Sky”=空の彼方へと突き抜けていくように感じられた。
「みつの日」以降のmitsuの心境をありのままに表現した今回のセットリストは、明確なストーリーを持っている。重く、苦しい表現の曲から始まるライブは、感情移入しすぎると危ないかと思いきや、最後にはものすごい勢いで空高く発射してくれるので、ご安心を。思い切り感情移入して視聴してほしい。この4ヶ月でmitsuが感じていたことを追体験できる。公開中のインタビューを読めば、「DEEP LAYER」の世界観をより深く知ることができるので、おすすめだ。
MCなしという形式もmitsuにとっては珍しい。会話を排除することで、mitsuが表現したいものへの没入感が増している。楽曲はもちろん、舞台セット、衣装、照明など、ライブを形作るすべての要素にこだわりを持って作り上げられた世界観は、ライブ映像の枠を超え、さまざまな観点から何度も視聴したくなる映像作品に仕上がっている。

自分自身の最も深く、暗い場所を見つめたmitsuの6周年記念は、「らしい/らしくない」という固定観念を打ち破るライブになった。今までにない表現方法で歌うmitsuに驚いた人も多いかもしれない。mitsuの苦悩を感じ取り、苦しくなったり、悲しくなったりした人もいるかもしれない。しかし、それは心揺さぶられたという何よりの証しであり、感動的な体験なのだ。これから先、どのような歌を聴かせてくれるのか、どんな感動を与えてくれるのか、ますます目が離せない存在になった。

【 SET LIST 】
1. Into DEEP
2. 遥か
3. スローペース
4. Naked
5. 蛍
6. 鼓動
7. 蜃気楼
8. エトリア
9. Live Your Life
10. Into DEEP


Text:板垣可奈子


2021年7月18日(日)
mitsu 6th anniversary online live
「DEEP LAYER」


▼出演者
mitsu

▼サポートメンバー

Keyboard:藤原 泰斗
Violin:柴 由佳子(チーナ)

▼アーカイブ視聴可能期間
7月25日(日)23:59まで
※視聴期間内は何度でもご視聴いただけます。(動画音声の無断転載をお断りします。)

▼チケット購入
https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/83326

▼購入時の注意事項や、ご購入方法・ご視聴方法はこちらをお読み下さい。
https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=HELP_PREMIER_LIVE_BUY


【「DEEP LAYER」SPECIAL INTERVIEW 】

▼第1回:ライブタイトル「DEEP LAYER」に込められた想いとは
https://mitsu-official.com/2021/06/24/specialinterview20210718/
https://youtu.be/R_A0gh4Z5uQ

▼第2回:3月2日 みつの日ライブ「TRIAL」後の心境
https://mitsu-official.com/2021/07/01/specialinterview20210718_2/
https://youtu.be/9pbiTpU9QLs

▼第3回:この4ヶ月間はどう過ごしていた?
https://mitsu-official.com/2021/07/08/specialinterview20210718_3/
https://youtu.be/fWTQc45APR0

▼第4回:ライブに向けての意気込みを教えてください
https://mitsu-official.com/2021/07/15/specialinterview20210718_4/
https://youtu.be/UXk2XQi0Iqs


【mitsu INFORMATION】



◆mitsu Official Website

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◆mitsu Official instagram
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2021年3月2日(火) 渋谷REX みつの日「TRIAL」ライブレポート

今年の「みつの日」は有観客とオンライン!
2021年3月2日、mitsuが毎年恒例で行なっているライブシリーズ「みつの日」が渋谷REXにて開催された。今回は第1部を有観客、第2部はオンラインという2部構成のライブだ。去年の「みつの日」は、新型コロナウィルスの感染拡大によりあらゆるイベントの開催自粛が呼びかけられ、ライブ当日に無観客配信に急遽変更していた。あれから1年、今回の「みつの日」はバイオリン+キーボード+ギターという新たなアコースティック編成で、mitsuの楽曲を存分に楽しめる内容になった。



382日ぶりのステージ
第1部は有観客ライブ。実に382日ぶりとなる有観客だ。1年以上ファンの前で歌うことがなかったというのはmitsuにとって初めての経験。また、難しい決断を下した去年の「みつの日」と同じ会場である渋谷REXのステージに帰ってくることができたのだ。1年ぶりのステージに立つmitsuはどんな表情で、どんな歌声を聴かせてくれるのか……ファンの期待を煽るように、下がったままの幕の向こうから『For Myself』が流れてきた。しっとりと、しかし熱く歌い上げる歌声がサビに差し掛かったところで幕が上がる。そこには、渋谷REXのステージを、そしてライブのスタートを噛みしめるように歌うmitsuの姿があった。


同じ場所で同じ時間を共有できる喜び
2曲目の『エトリア』はグッとスピードアップ。恋心を歌うキラキラした曲と同じようにmitsuの笑顔も輝く。歌詞の「今 キミのもとへ」が、有観客ライブを実現できた今の状況にぴったりと重なって心に刺さる。MCでmitsuは「最初はちょっと緊張してたけど、みんなどんな顔してるかなと思ったけど、始まったらもう楽しいだけ! 久しぶりだからぎこちなくなっちゃうかと思ったけど、そんなことなかった!」と話していたように、382日のブランクを感じさせないステージングを見せる。3曲目、4曲目は一転、アコースティックアレンジでぐっと大人っぽくなった『MIDNIGHT LOVER』、『蜃気楼』と続く。『蜃気楼』は静かなピアノソロから始まり、ギター、バイオリンが加わりドラマチックに展開するアレンジが、この曲の持つ焦燥感や渇望をいっそう引き立てている。
ここからはファンとのコミュニケーションの時間。「親密」のライブでも行なってきた、ファンが手拍子でリズムを決める『シュガー』、mitsuのお手本に合わせて手拍子をする『じゃないか』。同じ場所で同じ時間を共有する喜びを分かち合うように、ファンとその時にできる最大限のコミュニケーションをとった。
ライブの終盤、『ラストヒーロー』では、目指すものを熱く追い求める心を見せてくれた。最後の曲は『Live Your Life』。これは去年の「みつの日」でも最後に演奏された曲だ。mitsuにとって人生のテーマソングのひとつとも言えるこの曲を、この日に、最後の曲として選んだことに深い意味を感じる。今回のセットリストは、この1年、悩み、苦しみ、それでも音楽を届け続けてきたからこそ迎えられる“今”とリンクするメッセージが込められた曲ばかりだ。全ての曲が、歌詞が、胸に響く。mitsuは「これから少しずつ、いろんなことができるようになるのが楽しい。今日ライブができたってことが一歩進んだってこと。すごくうれしい!」と、心からこのライブを楽しんでいた。

新たな挑戦のための「TRIAL」
今回の「みつの日」には「TRIAL」というタイトルがつけられている。トライアル=試すという意味にしたのは、この1年の集大成と、これからさらに先を目指す決意を表現するためだ。オンラインライブを続けてきた1年間は、mitsuにとって挑戦と成長を重ねた期間だった。「親密」のアコースティック編成によるオンラインライブは、楽曲やライブのスタイルに新たな可能性を示した。その「親密」にmitsuの音楽の原点である作曲者KOUICHIを迎えた今回の4人編成は、今までにない新しいもの。382日ぶりのライブを旧来の形式ではなく、新しい編成で行ったことは、この先も新しい試みに挑み続けるというmitsuの決意表明だ。

この1年の集大成と、この先へ続くもの
有観客とオンラインを分けて開催したことにも「TRIAL」の考えが反映されている。有観客ライブをそのまま配信するという方法もあったはずだが、あえてそれを選択しなかったのは、オンラインライブならではの良さがあると感じているからだ。有観客の代替案ではないライブの在り方を提示するため、また、これからもオンラインライブを続けていく意思を示すための選択だった。そのため、第2部のオンラインライブは、第1部の有観客とは違う楽しみ方ができるようなセットリストが組まれている。
透明感と疾走感に溢れる『エトリア』からスタートする第2部は、mitsuの楽曲をじっくりと堪能できるセットリスト。2曲目の『Into DEEP』で自らを鼓舞するような力強い歌声を披露した後、機材トラブルで一旦ストップしたが、再開後すぐの『MIDNIGHT LOVER』で一気にトップギアまで持っていく歌唱は流石の一言に尽きる。続く『蜃気楼』もそのままの勢いで情感たっぷりに歌いきった。mitsuは「『蜃気楼』にはもがきとか、それに立ち向かう強さを込めたつもり。もう一回は歌えないぐらい力を込めた(笑)」と話す。5曲目『キンモクセイは君と』は「親密」の3人で演奏。アコースティック編成で切なさを増したアレンジが涙を誘う。6曲目『蛍』はKOUICHIのギターのみで歌う、このライブでしか聞くことができないバージョンだ。最低限の楽器演奏による『蛍』は、mitsuの歌声を存分に味わえる。ラスト2曲は『Live Your Life』と『For Myself』。この2曲はmitsuにとって特に大事な曲。今の状況に重なるこの2曲のメッセージは、mitsuがいつも心の中に宿している想いの結晶でもある。どんな状況でも、思いもよらない困難に出くわした時でも、感じるままに、自分のために、そして何よりもみんなのために歌い続けるというmitsuの想いが込められている。
第2部ではオンラインライブを続ける理由や、この1年をどう感じていたかについてMCで語られている。アーカイブは3月16日(火)23:59まで視聴可能。ひとつの節目とも言える「みつの日」で語られる想いを、ぜひ、mitsu本人の言葉で受け取ってほしい。そして、この日だけでは伝えきれない想いもまだまだあるはずだ。これからも歌い続けるmitsuを見逃さないでほしい。


第1部(有観客ライブ)SET LIST
1. For Myself
2. エトリア
3. MIDNIGHT LOVER
4. 蜃気楼
5. シュガー
6. じゃないか
7. ラストヒーロー
8. Live Your Life

第2部(オンラインライブ)SET LIST
1. エトリア
2. IntoDEEP
3. MIDNIGHT LOVER
4. 蜃気楼
5. キンモクセイは君と
6. 蛍
7. Live Your Life
8. For Myself


Text:板垣可奈子
Photo:Intetsu



三夜連続YouTubeプレミア公開決定!

3月11日(木) 22:00〜「蜃気楼」


3月12日(金) 22:00〜「Live Your Life」

3月13日(土) 22:00〜「For Myself」
22:30〜 ドキュメント「TRIAL AND ERROR ーぼくらは試行錯誤を繰り返し進んでいくー」


【mitsu INFORMATION】


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◆mitsu Official SoundCloud
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2021年2月14日(日)「親密〜明日への切符」ライブレポート

“明日を迎えるための糧” になるライブ
2021年2月14日、春の到来を感じさせる穏やかな日にmitsuの4回目の配信ライブ「親密〜明日への切符〜」が開催された。mitsu(ボーカル)、柴 由佳子(バイオリン)、藤原 泰斗(キーボード)の3人によるアコースティック編成のライブシリーズ「親密」としての開催は約4カ月ぶり。今回のライブは“明日を元気に迎えるための糧になる”ことをテーマにしており、第1部「やすらぎの緑」・第2部「情熱の赤」と題した2部構成だ。昨年から入念な打ち合わせを重ねたライブは、第1部・第2部ともにメッセージ性が強い曲を揃え、歌詞が持つ力を大事にしたmitsuの歌唱はもちろん、各部のテーマにマッチするようアレンジされた演奏も素晴らしい。“やすらぎ”“情熱”を表現することを最優先にしたセットリストは、今までの「親密」に比べるとmitsuの楽曲が少なめだ。mitsuも初めて歌う曲が多いという今回のライブは、今までとは一味違う「親密」を見ることができた。


優しいだけじゃない“やすらぎ”
第1部「やすらぎの緑」は、胸いっぱいに音を吸い込みたくなるような癒やしの曲で構成。ファンに語りかけるように歌う『言いたいことも言えずに(mitsu)』でスタートした。
柴は自らが提案したという『a song decided(PUSHIM)』について「もともとPUSHIMが好きで、辛い時にもよく聴いていた。コロナ禍で改めて聴いてみて、歌詞の「安らぎさえも手渡せないけど 力の限りこの場所で 歌い続け君に届け」が胸に響いて、自分にも何かできることがあるはずだと思えた。この曲が今回のライブに採用された時に、3人が同じ方向を向いていると実感できた」と教えてくれた。
mitsuは『GREEN DAYS(槇原敬之)』について「コロナ禍でずっと聴いていて、すごく力をもらった曲。自分のことをいろいろ見直している時に、たくさんの気付きをもらった。心の中にある大切なものの存在に気付かせてくれる。今まであえて歌っていなかった曲だけれど、今だからこそ歌いたくなった」と語る。
柴、泰斗ともに「自信作!」と語ってくれたのは、第1部の最後の曲『For Myself(mitsu)』。この日が初披露となる新バージョンのアレンジは、静かな海に登る朝日のように力強く美しい。「親密」だからこそ実現した壮大なアレンジは必聴だ。
ただ静かで優しいだけではなく、支えてくれるような力強さや、希望、祈りを感じる楽曲で組まれたセットリストは、聴く者の心に寄り添い、やすらぎと元気を与えてくれた。


すべてをさらけ出す“情熱”
心に炎が灯るような情熱的な曲で構成された第2部「情熱の赤」は、『蜃気楼(mitsu)』からスタート。泰斗はこの曲について「個人的に好きな曲! 弾くのが難しいけれど、ちょっと難しいぐらいの方が燃える。そういう意味でも情熱的になれる曲」と語る。スリリングな曲調が心地よい緊張感をもたらすようだ。
第2部のセットリストについて、mitsuがMCで「選曲が今までと違う。セオリー度外視の曲順で、アコースティックのライブと思えないほどの熱量がある。この3人だったらアコースティックのイメージをぶち壊せる」と話していたように、泰斗も「バンドっぽい曲が多いので、原曲の厚みを損なわないアレンジにするよう気を付けた」と明かしてくれた。柴は『タマシイレボリューション(Superfly)』について「親密の編成でもパワフルさを失っていない。この編成でもできた! ということが意義深い。演奏していて楽しい!」と話す。 アーティストの情熱を聞き手に分け与えるような全力のパフォーマンスをmitsuは「歌に全勢力を傾けて、すべてさらけ出す! ガバッと心臓を見せる」と表現していた。
mitsuは『田園(玉置浩二)』について「昨年末のカラオケ配信で最後に歌った曲。もともと好きな曲だけど、今、この状況だからこそ曲の持つパワーが刺さる! 今の自分が歌っても、この曲の言葉の力を伝えきれないかもしれないけど、いつか全部伝えられるようになれたらいいなと思いながら歌っている」と語る。
へこんだ心を励まし、鼓舞し、力強く勇気付ける第2部の最後は『Live Your Life(mitsu)』。自分らしく、自由でいることを選ぶ強さを教えてくれる曲で締めくくった。

進化し続ける「親密」
初めての曲、初めてのアレンジが多い今回のライブは、3人にとっても大きなチャレンジだった。カバーするということは、他人の曲を通して自分の表現力を試すことなのかもしれない。3人のチャレンジ精神は、ファンに新しい音楽との出会いをもたらしてくれる。今回もボーカル、バイオリン、キーボードというシンプルな編成に潜む可能性の大きさと、音楽の幅を見せてくれた。「親密」の3人はこれからも進化を続けるだろう。アーカイブは2月28日(日)まで配信。旅の途中の3人に注目してほしい。
また、3月2日には毎年恒例のワンマンライブ「みつの日」を、第1部は有観客、第2部は配信で開催することが決定! 2020年3月2日、断腸の思いで無観客での開催に変更した「みつの日」から1年。ファンと同様、mitsuも待ち望んでいた有観客でのライブだ。「親密」のメンバーに加え、KOUICHI(ギター)を迎えて行われるライブは期待大。この1年、多くのチャレンジを自らの力に変えてきたmitsuのライブをお見逃しなく。


第1部「やすらぎの緑」SET LIST
1. 言いたいことも言えずに(ν[NEU])
2. いのちの記憶(二階堂和美)
3. たしかなこと(小田和正)
4. Motherland(Crystal Kay)
5. a song decided(PUSHIM)
6. to U(Bank Band with Salyu)
7. GREEN DAYS(槇原敬之)
8. For Myself(mitsu)


第2部「情熱の赤」SET LIST
1. 蜃気楼(mitsu)
2. 愛は勝つ(KAN)
3. タマシイレボリューション(Superfly)
4. 何度でも(DREAMS COME TRUE)
5. 全力少年(スキマスイッチ)
6. 旅人よ〜The Longest Journey(爆風スランプ)
7. 田園(玉置浩二)
8. Live Your Life(mitsu)

Text:板垣可奈子
Live Photo:上原 俊

Artist Photo:Intetsu

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2021年2月14日(日) 
「親密〜明日への切符」
ボーカル mitsu
キーボード 藤原 泰斗
バイオリン 柴 由佳子(チーナ)

●プレミア配信チケット:3,500円
※その他、特典付きチケットあり

●チケット購入:
【やすらぎの緑】https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/52054
【情熱の赤】https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/52055
※アーカイブ視聴可能期間:どちらも2月28日(日)23:59まで

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2021年3月2日(火) 渋谷REX
みつの日「TRIAL」

・出演者
mitsu

・サポートメンバー
Gt.KOUICHI
Key.藤原 泰斗
Vn.柴 由佳子(チーナ)

▼時間
OPEN 17:00 / START 17:30

▼チケット金額
¥6,500-(D代別)
※座席あり

▼チケット販売スケジュール
<ファニコン「SECRET ROOM」会員先着先行>
【受付期間】2/20(土)21:00〜2/21(日)20:00
【受付URL】ファニコン「SECRET ROOM」内よりご確認ください

<一般先着販売>
【受付期間】2/21(日)21:00〜
【受付URL】https://tiget.net/events/122290

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2021年
mitsu Online Live vol.5 みつの日「TRIAL」

・出演者
mitsu

・サポートメンバー
Gt.KOUICHI
Key.藤原 泰斗
Vn.柴 由佳子(チーナ)

時間:
OPEN 20:25 / START 20:30
※生配信の為、多少前後する可能性がございます。
※配信は約50分を予定しております。

アーカイブ視聴可能期間:
3月16日(火)23:59まで
※配信終了後も視聴期間内は何度でもご視聴いただけます。(動画音声の無断転載をお断りします。)

チケット代:
・プレミア配信チケット:¥3,500-
・特典付きプレミア配信チケット:¥5,000-
※ピクチャーチケット、本番録音音源ダウンロードURL(当日演奏する楽曲より1曲セレクト)
※追加チケットよりご購入ください
https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/56871

▼当日の無料配信につきまして
こちらのオンラインライブの様子をmitsu Official YouTube Channelにて1カメの固定映像で数曲ほど無料配信予定です
https://www.youtube.com/c/mitsuOfficial

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【親密 特別対談】

mitsu×藤原 泰斗

https://youtu.be/hv9W0ngKGgM



mitsu×柴 由佳子(チーナ)

https://youtu.be/iu23f4ir9D0

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【mitsu INFORMATION】


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