2022年3月2日 渋谷REX「ZEAL 4 ROMANCE」ライブレポート

激アツ必至のツアーファイナル
2022年3月2日(水)、渋谷REXにてmitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」ファイナル公演が開催された。
1月最終週から週1回開催してきたライブも今日で最後。あっという間の6公演だった。毎年「みつの日」としてライブを行なってきた渋谷REXで迎えるツアーファイナルは、さながら凱旋のようだ。
2020年の「みつの日」は緊急事態宣言が発令されたため、急遽、無観客の配信ライブとなった。2021年は観客数を減らしてのオフラインと配信の2部構成だった。そして2022年、やっとオフラインのみのライブ開催が叶ったのだ。マスク着用必須、声出し厳禁という制限はまだあるものの、コロナ禍以前の形態に近いライブを開催することができた。しかもツアーファイナルを兼ねた「みつの日」とくれば、熱くならないわけがない。

根源的な「ライブの楽しさ」を詰め込んだツアー
ツアー期間中のリハ風景などをまとめた未公開のドキュメント映像が流れ、「ZEAL 4 ROMANCEのテーマ」からライブスタート。マイクに噛み付かんばかりの激しい歌唱がテンションの高さを物語る。フロアもステージの勢いに飲まれることなく、ビートに乗って腕を突き上げる。じつは、ツアー初日はステージから放たれる勢いに気圧されてしまうファンも見受けられたが、ファイナルともなると、ファンもしっかりと受け止めることができるようになっているようだ。

「それぞれの楽しみ方で、自由に楽しんで!」とフロアに声をかけるmitsu。この直後に演奏された「Live Your Life」の歌詞と相まって、ライブハウスで音を浴び、感じるままにリズムに乗ることの喜びを改めて実感できる。

ツアーを通してさらに強いアーティストへ
今回のツアーで演奏する曲はほぼ同一であったが、どの曲もアレンジが毎回少し変わっていた。いや、アレンジを変えたというより、ライブを重ねるたびに、4人が奏でる音が成長していったと言ったほうが正しいかもしれない。
mitsuも「このツアーはこの4人から出ている音だけで成立してる、全部生モノ! この時間、この場所にいる人だけとの音」と話す。6公演全てを観たが、ひとつとして同じライブは存在しない。そもそもライブとはそういうものではあるが、こんなにも毎回「またカッコよくなった!」と思わせてくれるツアーはそうそうない。
“情熱”や“熱狂”をテーマにした今回のツアーは、テーマ通りどの曲も熱く、力強い印象だが、その力強さには“少年っぽさ”を感じるものもあれば、“大人っぽさ”を感じるものもある。また、力強さの中にも切なさや儚さ、ポップなかわいらしさが共存している曲もある。ただ単に激しいアレンジをしただけではない彼らの音楽的センスと表現力に圧倒される。
歌唱そのものの表現力に、さらに魅力を加えたのは渋谷REXの照明・映像演出だ。mitsuの歌を深く理解しているライブハウスだからこそ可能な演出が、ツアーファイナルのステージを鮮やかに彩った。




スペシャルなメンバーが過ごした最高の時間
「このツアーを回って、目に映る世界の色が今までと全然違う。好きなヤツらと、好きな人たちと、好きなことしてるだけっていうのが、めちゃくちゃシンプルで最高にハッピーなツアーでした!」とMCで話すmitsu。「活動が月1とか2になっていた中で、週1回、2か月で6本のライブはすごく濃い時間でした。楽しいのはもちろんだけど、悔しいとかもっとできたかもとかいろいろな気持ちがある。だけど、全部ひっくるめて最高の2か月でした!」と、このツアーを振り返った。
風弥は「都内ツアーだったけど、全国を回ってようやく今日、東京でツアーファイナルを迎えましたっていう感じ。それぐらい充実したツアーだった」と語った。RENAは「“今までのmitsuの活動に風穴を開けるような存在が欲しい”って誘われて、その役割を果たせたかなって思ってる」と話し、夢時は過去のツアーの思い出話を披露しつつ「mitsuとは何度も一緒にライブをしてきたけど、全然同じ景色じゃないよね。上手いヤツはいくらでもいるけど、スペシャルなヤツはそういない。そういうヤツらが転がってたどり着いたんだろうなって思ってます」と、それぞれにツアー最終日を噛み締めていた。夢時の言葉どおり、「ZEAL 4 ROMANCE」は“スペシャルな4人”が熱いライブを繰り広げたツアーだった。






早くも次回ツアー決定!
ライブ終了後、ステージ正面モニターに、このツアーの様子を撮影した映像が映し出された。ツアーのエンドロールかとおもいきや、次回ツアーの予告が発表されたのだ。5月11日(水)から、この“スペシャルな4人”による新たなツアー「SEVEN AS A TRIGGER」が始まる。今回のツアーで4人の虜になった人はもちろん、今回のツアーに参加できなかった人も、ぜひチェックしてほしい。期待を裏切らないステージを魅せてくれるはずだ。


▼次回ツアー詳細はこちら


【SET LIST】

1. ZEAL 4 ROMANCEのテーマ
2. 砂の城

3. Live Your Life

4. MIDNIGHT LOVER

5. It’s So Easy

6. 遥か

7. 鼓動

8. Naked

9. キンモクセイは君と

10. じゃないか

11. エトリア

12. Crazy Crazy

13. Into DEEP

14. ラストヒーロー

15. For Myself

Text:板垣可奈子

Photo:Aki(Lc5)


2022年3月2日(水) 渋谷REX

mitsu ONEMAN TOUR 2022
「ZEAL 4 ROMANCE」


【出演】

Vocal:mitsu
Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)
Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)
Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)

2022年2月4日 下北沢CLUB251「ZEAL 4 ROMANCE」ライブレポート

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」2日目 ライブレポート

2022年2月4日(金)、下北沢CLUB251にて「ZEAL 4 ROMANCE」ツアーの2公演目が開催された。
ツアー初日と同じ会場ということもあり、メンバーはリラックスできている様子だ。
初日とは曲順を変え「遥か」からスタート。切なくも透明感あふれる歌声が広がり、観客の心を一気に掴んだ。突き抜けるようなファルセットでイントロを歌う「エトリア」と爽やかなイメージの楽曲が続くが、一転、骨太なロックにアレンジされた「砂の城」とツアーのテーマ曲「ZEAL 4 ROMANCEのテーマ」が会場を熱で満たした。ステージ上も最高に楽しそうだ。




この日のライブも各メンバーの”かっこよさ”が存分に発揮されていた。演奏そのものは言わずもがな、MCで見せた煽りや、演奏中のステージングも熱を帯びていた。このツアーは「情熱」や「熱狂」がキーワードだが、ボルテージの上がり具合は予想以上。とくにライブ後半の熱量は凄まじく、誰もが拳を突き上げたくなる盛り上がりを見せた。彼らの演奏を、mitsuの歌を聴けば、じっとしていられるはずがない。

















このツアーは「その瞬間のフィーリング」をそのまま反映するライブだ。2公演目は、メンバーのグルーヴがさらに高まっていることがはっきりと感じられた。ステージ上に”自由”な空気が漂っていたのがその証。メンバー全員がこのライブを心の底から楽しんでいるのが伝わってくる。mitsuの歌唱もさらに”mitsuらしさ”が増している。全力で、最高に楽しそうに、気持ち良さそうに歌うmitsuに会いにきてほしい。



次のライブは2月10日(木)新宿ANTIKNOCK。このグルーヴが、ツアーの熱量がどこまで上昇するか、今後も楽しみで仕方がない。
ツアー開催のきっかけや、初日を目前に控えた心境をmitsuが語るインタビュー記事もチェック!





BACKSTAGE PHOTO


















Text:板垣可奈子
Photo:Aki(Lc5)


2022年2月4日(金)

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」


【出演】

Vocal:mitsu


Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)

Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)

Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)



【会場】

下北沢CLUB251


mitsu ONEMAN TOUR2022
「ZEAL 4 ROMANCE」
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX

▼各公演詳細
https://mitsu-official.com/2022/01/19/20220126/

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」初日ライブレポート

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」

都内ツアースタート!
mitsuワンマンツアー2022「ZEAL 4 ROMANCE」初日公演が2022年1月25日に下北沢CLUB251で開催された。計6公演・5か所のライブハウスを巡る都内ツアーは最終日の3月2日公演まで週1回のライブが続く。このツアーはmitsuと夢時(Gt.)、RENA(Ba.)、風弥(Dr.)の4人編成、全公演同じメンバーで開催。また、mitsuが初めて出演するライブハウスもあり、本人曰く「新人バンドのドサ回り」のようなツアーになる。



ロックのかっこよさ全開のアレンジ
ライブは聴いたことのない曲でスタート。それもそのはず、今回のツアーのために作った「ZEAL 4 ROMANCEのテーマ」だ。「ZEAL 4 ROMANCE」がどんなツアーになるかを予言するかのようなテーマ曲は、投げやりっぽく歌うmitsuの歌唱も相まって、骨太なロックナンバーに仕上がっている。ツアーテーマ曲にとどめるには惜しいほどかっこいい。


テーマ曲に続く「Into DEEP」から5曲目の「Live Your Life」まで、休みなく一気に駆け抜ける。どれももともと力強い曲たちだが、さらにパワーを増したロックにアレンジされている。体を貫くように真っ直ぐに響くドラム、“ゴリゴリ”と表現したくなるほどパワフルなベース、ロックのかっこいい部分を凝縮したようなギター。ロックの基本ともいえるようなシンプルな構成で演奏されるmitsuの曲は、どれも“男らしさ”が増幅している。そこに、すべてを出し切るように歌うmitsuの歌唱が青春っぽい純粋さを加え、音楽を演ることの楽しさや、ロックのかっこよさを教えてくれる。
MCでも「リズムを感じて、音に乗っかって、自由に楽しんで!」と、音楽の楽しさをファンと共有するmitsu。声を出すことが叶わない状況でも、耳で、心で楽しんでほしいと話した。









聴きどころ満載の人気曲たち
6曲目「エトリア」はイントロをmitsuのボーカルで表現。迫り上がるように刻まれるドラムのビートに体が持ち上げられるような感覚を覚える。ロックなアレンジでも、この曲の爽やかさは失われていない。続く「遥か」はmitsuの全力の歌唱が切なさを増して、心がぎゅっとなる。キラキラしたギターの音が印象的な「鼓動」、いつもより疾走感が加わりながらも儚さを感じる「蛍」と続く。



一呼吸置いて、10曲目は「Naked」。なめらかなベースラインが優しく響き、どっしりとしたバラードになっている。11曲目はシュワシュワとすぐに消える泡のようなギターが切ない「キンモクセイは君と」。12曲目「じゃないか」はポップさが強調され、思わず飛び跳ねたくなる。

熱く、激しく!
MCをはさみ、ライブは終盤へ。13曲目、妖しく響くベースから始まる「MIDNIGHT LOVER」、14曲目「It’s So Easy」はスイングするようなドラムがゴージャス。15曲目「Crazy Crazy」で再びゴリゴリのロックを聴かせてくれる。16曲目は「ラストヒーロー」。メンバー全員が、爆発しろと言わんばかりの全力で“かっこいいロック”を演奏する。mitsuの歌唱は空間を切り裂くようにさらに力強く響く。『この一瞬に熱狂する』という想いを込めて付けられたツアータイトル「ZEAL 4 ROMANCE」を完全に体現するかのようなラストを飾った。




この日のライブで感じたことは、どんな曲もかっこいいロックにアレンジできるメンバーのセンス。シンプルな4人構成とは思えないほど分厚い音を表現する演奏技術も素晴らしい。そして、そんなパワフルな演奏陣に負けないmitsuの歌が、かっこいい。






同じメンバーで、あまり日をあけずに開催される今回のツアーは、回を重ねるたびに進化するグルーブが見どころのひとつ。また、『この一瞬に熱狂する』がテーマのツアーだから、セトリやアレンジがこの先どう変化するかわからない。ぜひ何度も足を運んで、彼らが魅せてくれる『一瞬』を楽しんでほしい。



ツアー開催のきっかけや、初日を目前に控えた心境をmitsuが語るインタビュー記事もあわせてチェックしよう。



【SET LIST】
1. ZEAL 4 ROMANCEのテーマ
2. Into DEEP
3. 砂の城
4. For Myself
5. Live Your Life
6. エトリア
7. 遥か
8. 鼓動
9. 蛍
10. Naked
11. キンモクセイは君と
12. じゃないか
13. MIDNIGHT LOVER
14. It’s So Easy
15.Crazy Crazy
16.ラストヒーロー

Text:板垣可奈子
Photo:Intetsu 


mitsu ONEMAN TOUR2022
「ZEAL 4 ROMANCE」
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX

▼各公演詳細
https://mitsu-official.com/2022/01/19/20220126/

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」SPECIAL INTERVIEW vol.3

1月25日から始まる都内ツアーを目前に控えたmitsuにインタビュー!
ツアー開催を考えたきっかけや現在の心境を全3回に渡ってお届けします。

▶︎SPECIAL INTERVIEW vol.1
▶︎SPECIAL INTERVIEW vol.2

interview:Kanako Itagaki


何が起こるかわからない、だから楽しい!
●新曲はありますか?
やりたいな! でもこればっかりは、このメンバーでやる意味がなければ新曲を演奏する必要もないって思っているぐらいツアーモードになっている。「mitsuの新曲です。ちょうどツアー中だからやります」というだけなのは違うかな。このツアーのためになる曲だったらやりたい。でもバンドってやってみないとわからないし、もしかしたら最悪の組み合わせかもしれないし(笑)崩壊する可能性もある(笑)もしかしたらまたライブができない状況になるかもしれないしね。当日を迎えてみないと、どうなるかは本当にわからない。だからこそ、何が起こるか楽しみだな。
●mitsuさんはサポートメンバーに対して「サポート」という意識が薄いというか、同じバンドのメンバーのように接しますよね
俺は楽器ができないから、尊敬してるんだよね。尊敬できる人にしかサポートをお願いしていないし。ぴったりな言い方ではないかもしれないけど、みんなんことを目上の人だと思ってる。俺よりもすごい人たち。技術だけじゃなくて人間としても尊敬できる人たち。
●謙虚さを感じます
謙虚じゃなくて「俺のためにこんなすごい人たちがやってくれるんだぜ?」っていう気持ちかな。末っ子気質が発動してる(笑)KOUICHIくんをはじめ、関わってくれている人たちはみんな自慢できる人たちだよ。だから、サポートというよりは“すげぇ人紹介”(笑)ただ、こんなにすごい人たちを揃えられるのは俺しかいないって思ってる。今度のツアーも、それぞれミュージシャンとして尊敬できる人たちで、一緒に演奏したことがない組み合わせを実現させたのは俺だし!
●確かに(笑)毎回違うことをやっていて、その違いをmitsuさん自身も楽しんでいて、観客ももちろん感じ取ることができる。もっとライブを見に来てほしいです
そうなんだよ。なんなら俺がいなくてもかっこいいんだよ。メンバー、超すごいもん。楽曲も最高だし。それに今の俺はボーカリストとして一番良い状態になっている。もちろんこれから先ももっと良くしていくけど、今の俺は最新で最高の状態。だから、単純にかっこいいと思うし負けないぜって思う。だから今の俺を見に来てほしいよね。来たら絶対楽しいから。特に、今回のツアーは、メンバーを固定してツアーするっていう、ソロ始動1年目とか初期にやっていたライブに近い雰囲気がある。初期のmitsuを見てくれていて、今はご無沙汰になっちゃったっていう人にも見てもらいたいな。どれだけ強いボーカリストになったか見てもらいたい。
●週1というスパンも、バンドとしての練度の上昇を見るのにちょうどいいですよね
本当、変化を見るのにちょうどいいと思う。ツアー初日と最終日じゃ絶対に違うものになっているから両方見てもらいたい。なんならあいだの成長過程も見てもらいたい。
●都内で全6本、全通も夢じゃないツアーですね
何回来てくれてもいいね(笑)


mitsu ONEMAN TOUR 2022
「ZEAL 4 ROMANCE」


【出演】
Vocal:mitsu
Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)
Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)
Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)

▼各公演詳細
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX

mitsu ONEMAN TOUR 2022「ZEAL 4 ROMANCE」SPECIAL INTERVIEW vol.2

1月25日から始まる都内ツアーを目前に控えたmitsuにインタビュー!
ツアー開催を考えたきっかけや現在の心境を全3回に渡ってお届けします。

▶︎SPECIAL INTERVIEW vol.1

interview:Kanako Itagaki


このツアーならではの楽しみ方を!
●ツアーって、何度も行くことでしか見えないものがありますよね。ツアーの前半、半ば、後半で演奏に変化があったり、グルーヴが完成していく過程を見ることができたり
そういうのも見てほしい部分だね。そういう楽しみ方をみんなに思い出してほしいし、俺も思い出したい。きっとこの2年でそういう感覚を忘れちゃってる人もいると思う。俺も忘れちゃってるから、それを甦らせるような活動がしたい。
●この2年でツアーができなくなっていたアーティストは星の数ほどいるでしょうね
ツアーどころかライブすらできなかったからね。もし、この2年のうちに俺が死んでたら、世の中を呪ってたと思う。悔しすぎて。ずっと頭を抑えられている状況だったから、そろそろもう反撃したいよね。
●ツアーのメンバーを見ると、“甘さゼロ、刺激たっぷり”なライブが想像できます
そうそう、刺激たっぷりだし“混ぜるな危険“かもしれない(笑)俺にも予想ができない。メンバーたちにも刺激を感じて欲しかったから、風弥さん・夢時さんは面識があるけど編成としては未体験のものだし、RENAくんと出会ってすぐに一緒に音楽をやりたいって思ったし、そう思ったときにパッと思い浮かんだのが風弥さん・夢時さんだったんだよね。RENAくんが来ることによって、この2人の新しい一面を見ることができるんじゃないかなって。これは危険な感じがしていいなって。そういう部分もすごく楽しみ。
●4人がどんな化学反応を見せてくれるか、楽しみです。どんなツアーにしたいですか?
「何これ! 見たことない!」っていうのにしたいな。出演したことがないライブハウスばかりだし、編成に関しても、俺自身もどうなるかわからないっていう組み方にした。経験したことない状態から始めたかった。このツアーは新たな物語の始まりだから。エピソードでいうと2だけど、今までとは別物というイメージ。ゼロからではないけれど、新しいスタートにしたい。

ツアータイトル「ZEAL 4 ROMANCE」に込めた想い
●ツアータイトルの「ZEAL 4 ROMANCE」はどのように考えたのでしょうか
最近のライブではタイトルを大切にしていて、大切にしているぶん、ツアータイトルがぜんぜん決められなかった(笑)大まかな方向性は決まっていたんだけど、かっこいいタイトルにしたくてハードルが上がってた。新たなスタートという意味を込めて「ゼロ」を使いたいなと思っていたんだけど、そのまんま「ZEROツアー」じゃちょっと違うなって。だから、”略して「ZEROツアー」”になるようにするのはどうかなって考えた。そして、略さなくてもツアーの意味が伝わるような言葉がいいなって。いろいろ考えた結果、「ZEAL 4 ROMANCE(ジール フォー ロマンス)」にした。
●詳しく教えてください
「Zeal for Romance」を訳すと、「ロマンスに熱狂する」という意味になるんだけど、今回のツアーは”ライブハウスでやる、バンドの根源っぽいライブ”を意識しているから、熱狂とか、熱中とか、そういう意味を表す言葉を使いたいと思って「Zeal」。「Romance」は恋愛がらみの言葉っていうイメージが強いけど、「一瞬の情熱」とか「この夜だけ」を表す言葉でもある。「この夜だけのステージに恋い焦がれる」「その瞬間にしか出会えない何かに熱狂する」。それをこの4人で表現するということで「for」を数字の4にした。
●ロゴデザインは「4」を表す部分が印象的ですね
じつは、RENAくんをこのツアーに呼んだ時から、ちょっとパンキッシュな雰囲気にしようと思っていて。今までのmitsuがしっかり作り込まれていたものだとしたら、今回はそれよりももう少しざらついたというか、荒削りな感じにしたいと思ってるんだ。この4人が集まって、ゴツゴツした感じがどんなふうに変化していくか、未知のライブに出会えると思う。
●「ZEAL 4 ROMANCE」が正式タイトルですが「ゼロツアー」と呼んでもいいですか?
そうだね。それが通称になるかも。でも、この次のライブが1、2ってナンバリングしなきゃいけなくなるようなプレッシャーは感じたくない(笑)数字の0じゃなくて、生まれ変わりとかスタートラインっていう気持ちの「ゼロ」。呼び方は自由だけど、単純に数字じゃないよってことだけ覚えていてほしいな。

mitsu ONEMAN TOUR 2022
「ZEAL 4 ROMANCE」


【出演】

Vocal:mitsu
Guitar:夢時(eStrial / HOLLOWGRAM)
Bass : RENA(3470.mon / CRAZY PUNK KID)
Drum:風弥~Kazami~(DaizyStripper)

▼各公演詳細
1月25日(火) 下北沢CLUB251
2月4日(金) 下北沢CLUB251
2月10日(木) 新宿ANTIKNOCK
2月17日(木) 原宿RENON
2月22日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
3月2日(水) 渋谷REX