2020年11月23日(月) オンラインライブvol.3「原点回起」ライブレポート


とにかく格好良い!必見のライブ
mitsuにとって“32”は自身の名前と重なる特別な数字。11月23日、同月に“32”歳を迎えたmitsuの誕生日記念オンラインライブが開催された。
結論から言うと、mitsuの、そしてサポートメンバー3人の格好良さが遺憾なく発揮されたライブだ。未視聴の方はいますぐアーカイブを観てほしい。彼らの格好良さにノックアウトされること間違いない。見逃すなんてもったいない、最高に格好良いライブだ。

特別な1年間の幕開け
今回のライブには「原点回起」というタイトルが付けられている。「原点回起」とは、ソロ始動から5年が過ぎ、自身が歌う意味を改めて見つめ直す「原点回帰」に、困難な状況にあっても「僕らは何度転んでも起き上がれる」という気持ちを掛け合わせた造語だ。
「32歳の1年間を特別な年にする」と宣言しているmitsu。特別な1年のスタートを飾るオンラインライブは、7月のソロ活動5周年記念ライブから約4カ月ぶりのバンド編成、しかも、ソロ始動時と同じメンバーによる4人編成にした。
リハーサルスタジオを会場に選んだことにも「原点回起」の想いが感じられる。自分たちの原点を見つめ直すために、計り知れないほど長い時間を過ごし、お互いに磨きあってきた場であるスタジオにした。



「原点」であり「最新」の音
セットリストもmitsuの原点を振り返るような構成だ。5年前の誕生日にリリースした「It’s So Easy」から始まり、発表年を追いつつ、気分を上げてくれる曲からハッピーな曲、ギラギラしたロック、重厚なバラードまで、mitsuの音楽を存分に楽しめるバリエーションに富んだラインアップ。さまざまな曲調で組まれたセトリは、みんなで音を出すのが楽しくていろいろな曲をやりたくなる、という彼らの気持ちが反映されている。サポートメンバーが増えてから作曲された「遥か」などを4人編成のアレンジで聴くことができるのも、今回のライブならでは。発表以来アップデートし続けている「キンモクセイは君と」も4人編成の最新版アレンジで演奏する。
ライブのラスト2曲は特にエモーショナル。ネガティブになりがちなときも未来を見ていこうという想いで作詞し、現在の状況ともリンクするところがあると語った「Live Your Life」。そして、5年前のソロ始動ライブでも最後に演奏した曲「For Myself」には、mitsuがあの頃も今も変わらず大切にし続けているものが歌われている。この2曲は、mitsuからファンへ贈るメッセージであり、「特別な1年」をスタートさせた彼自身へのエールにも聞こえた。
MCも見どころのひとつ。東名阪ツアーの思い出や、「原点回起」アーティスト写真のこと、曲への想い、サポートメンバーへの想い、mitsuへの想い……。ラフで楽しいおしゃべりから「3軒目でいつもやる話」(Gt.夢時談)という熱い気持ち、そして、今後の活動についても語られている。



さらに先へ進むために
ν[NEU]解散後、自分の感性をストレートに歌うための場がほしいという想いからスタートしたソロ活動は、サポートメンバーのAki(Dr.)、Sato(Ba.)、夢時(Gt.)を迎えた4人編成が核となって現在の形にまで成長してきた。4人で奏でるmitsuの曲は、いつもよりソリッドな雰囲気が漂う。男っぽくて、底力を感じる音だ。
「4人編成が「骨」で、やがてサポートメンバーが増え、みんなで肉付けして育ってきた5年間。約3年ぶりとなる4人だけのライブで「骨」を今、もう一度やってみる。あの頃を完全再現することはできないけれど、どれくらい成長したかを実感するために、あの頃に立ち返ってみるのも悪くない。4人でゼロから作り上げてきた「原点」を見つめ直すいい機会と捉えた。」と明かしてくれたmitsu。「“今”に5年間のソロ活動の全てが詰まっているので、今の姿を見てくれれば伝わると思う。でも、5年前を知っている人は聞き比べてみてほしい。」と語る。
32歳のスタートであり、先へ進むための「原点回起」は、“今”のmitsuを全部出し切ったライブになった。彼の音楽から、また、MCで語られた言葉からその想いを受け取ってほしい。

mitsuは今回のライブに向けてドキュメントを配信している。ファンとまだ直接会うことが叶わない状況で、ライブへの想いを伝えるため作成されたものだ。また、サポートメンバーとmitsuへのインタビューも公開中。ライブをよりいっそう深く楽しむことができるコンテンツをお見逃しなく。

▼SET LIST
1. It’s So Easy
2. スローペース
3. エトリア
4. 蛍
5. MIDNIGHT LOVER
6. 遙か
7. Naked
8. 言いたいことも言えずに
9. キンモクセイは君と
10. Live Your Life
11. For Myself
※SoundCloudにてこちらのセットリストと同じプレイリストを無料でお聴きいただけます
https://soundcloud.com/mitsu-official-882610076/sets/2020-11-23-mitsu-vol-3

Text:板垣可奈子

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Online Live Vol.3 「原点回起」ドキュメント
#1 「原点回起」に込められたmitsuの願い
#2 31歳の1年間を振り返って
#3 「原点回起」はどんなライブになる?
#4 サポートメンバーの3人の話
#5 mitsuにとっての「歌う」とは
#6 32歳はどんな一年間にしたい?
#7 「原点回起」はどうだった?

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2020年11月23日(月・祝)
mitsu誕生日記念 オンラインライブ Vol.3
「原点回起」


サポートメンバー:
Gt.夢時(eStrial)
Ba.Sato https://twitter.com/Satos_Cafe_Bar
Dr.Aki(Bräymen)https://twitter.com/Lc5_Aki

プレミア配信チケット:3800円
アーカイブ視聴可能期間:12月7日(月)23:59まで
チケット購入:https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/35618

<購入時のご注意>
※お支払いは、「クレジットカード」「ネット銀行」「ペイジー」「コンビニ払い」「Amazon Pay」からお選びいただけます。
※コンビニ・ペイジー決済は配信予定前日23時まで可能です。開催日以降は、コンビニ・ペイジー決済を利用して購入することはできなくなります。
※「購入を確定してお支払いへ」の画面に進んでから45分以内に「購入完了」または「購入予約完了」の画面まで進まないと、購入はキャンセルされます。
※「購入完了」または「購入予約完了」後はキャンセルはできません。

▼詳しいご購入方法、ご視聴方法はこちらをお読み下さい。
https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=HELP_PREMIER_LIVE_BUY

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2020年10月25日(日) mitsu Online Live vol.2「親密〜星の音楽隊〜」ライブレポート



半年前のリベンジ! 念願のライブ
秋が深まりつつある10月25日、配信ライブ「親密〜星の音楽隊〜」が開催された。
「親密」はmitsu(ボーカル)と藤原 泰斗(キーボード)、柴 由佳子(バイオリン)の3人によるライブで、今回で6回目を数える。元々は2020年4月3日に行われる予定だったが、コロナ禍により敢え無く中止となった。その悔しさを抱えながら半年を経た10月、配信ライブという形式で実現した念願のライブだ。しかも、セットリストが異なる2部構成という豪華な内容での復活を果たした。

ステップアップのための挑戦
パワーアップしてのリベンジが叶ったのには理由がある。ライブが中止されて以降、それぞれがリモートで収録した動画を合体させて配信するなど、コロナ禍でもできる範囲の音楽活動を続けてきた3人。手探りで続けてきた配信による音楽活動は、数々の挑戦を経た現在、そのノウハウを習得することができている。
しかし、「親密」チームは現状に満足することなく、さらにステップアップするため、挑戦の道を選んだ。それは、自分たちの力だけで配信ライブを成功させること。なおかつ、今までよりもクオリティを高めることを念頭に置いた挑戦だ。やっとひとつの場に集結することができる今回のライブは、この半年で培った経験を持ち寄って作り上げられた。
配信・音響設備、舞台演出など、配信ライブに必要なことのすべてを「親密」チームとスタッフで整えた、まさに“手作り”による配信ライブ。「やっと実現できた!」という喜びは、「自分たちだけでここまでやることができた」という感慨を伴ったものになった。

「星の音楽隊」に込められた想い
星空を見上げることが多いというmitsu。嬉しい時も悲しい時も見上げるのだとか。苦しい時に見上げると、「自分ってちっぽけだな」と思えて、心が軽くなるとも話してくれた。星空は美しいだけでなく、さまざまなメッセージを投げかけてくる。幸せも苦しみも、優しい光でそっと照らしてくれる。どんなときでも心に寄り添ってくれる「星空」は、どんなときでも私たちを包んでくれる「音楽」と似ているのかもしれない。直接会うことはできなくても、同じ夜空を見上げていれば、みんなと繋がっていられるはず。そんな思いから生まれたテーマだ。

星空のように輝くライブ
この日の「親密」チームはいろいろな星空を見せてくれた。
切ない星空、夢に溢れた星空、愛をかみしめる星空、誰かを想う星空、願いを託す星空、恋心を写すようにきらめく夜空、信じる心を彩る星空、誓いを立てる星空、青春の星空、思い出の星空……
mitsuのピュアで力強い歌声に、キーボードとバイオリンの美しい旋律が融合し、エモーショナルに響き合う。「親密」ならではのアレンジで演奏される曲はどれも透明感を増し、胸に迫る。
第1部の冒頭、緊張してる? というmitsuの問いかけに「密閉型イヤモニを使っているから、自分の心音が聞こえてきてドキドキした」と話す柴と、「ツーバスみたいな速さの鼓動」という泰斗。久しぶりの「親密」は喜びと緊張がないまぜになったスタートを切ったが、それも束の間、1曲目『見上げてごらん夜の星を』から3人の息はピタリと合い、3曲目『PRIDE』でmitsuは、キーボードのイントロに聞き惚れてしまい、うっかり歌い出しを逃すぐらいのリラックス感を見せる。そんな楽しいハプニングが起こるほど、心和むゆったりとした時間をプレゼントしてくれた。
時折、観客のコメントを読みながら進行する配信ライブは、3人にとって観客の反応を感じられる楽しさと、音楽に没頭する快感を思い出させるステージになった。mitsuは「みんなの明日の活力になるライブを心掛けていたけれど、自分も救われていることに気づく、幸せな時間」と話している。
「想うことがありすぎて、ついつい喋っちゃう」と、限られた時間の中で自制しながらMCを展開していたmitsuだが、その想いのすべては、彼の歌声を聴けば感じることができるはずだ。
無限に広がる宇宙を3人の感性で切り取り作り上げたかのようなライブは、「音楽」が持つあらゆる可能性に満ち、星空のように輝いていた。

「この星の下、僕らは繋がっている。」
主観ではあるが、配信ライブの利点のひとつは、人目を気にせず思いっきり泣けることだと思う。感涙を誘う今回の「親密」は、配信という方法が活きたライブといえるだろう。余韻に浸る時間をいくらでも取れることや、アーカイブで何度でも味わえるのも嬉しい。実際に夜空を見上げながらでも、心に広がる星空を想像しながらでもいい。アーティストもファンも、繋がっていることを実感できる感動的なライブだ。
今回の2部構成は、バリエーション豊かな楽曲が楽しめることはもちろん、ファンの「もっと聴きたい!」も叶えてくれる。
特典付きプレミア配信チケットには、4月に「親密」チームがリモートで作成・配信を行った思い出の曲『それが大事』(第1部特典)、『TOMORROW』(第2部特典)のライブバージョン映像のダウンロードURLが付く。特典以外では視聴できない特別な映像は必見。彼らの半年の軌跡を感じることができる。
また、当日のオフショットやリハーサル風景を見ることができるドキュメント映像がYouTubeで公開中だ。全編に渡りmitsuのインタビュー音声も収録され、今回のライブへの意気込みや、ファンへの想いを本人の言葉で知ることができる。ぜひ、ライブと併せて視聴してほしい。





Text:板垣可奈子

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【1部】SET LIST
1.見上げてごらん夜の星を(坂本九 Cover)
2.蛍
3.PRIDE(今井美樹 Cover)
4.リバーシブル
5.ホール・ニュー・ワールド(映画「アラジン」主題歌 Cover)
6.言いたいことも言えずに(ν[NEU] Cover)
7.鼓動

【2部】SET LIST
1.Another Orion(藤井フミヤ Cover)
2.スローペース
3.ホール・ニュー・ワールド(映画「アラジン」主題歌 Cover)
4.Naked
5.銀河鉄道の夜(GOING STEADY Cover)
6.キンモクセイは君と
7.鼓動

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2020年10月25日(日)
「親密〜星の音楽隊〜」 

ボーカル mitsu
キーボード 藤原 泰斗
バイオリン 柴 由佳子(チーナ)

●プレミア配信チケット:3500円
※リハーサル音源のダウンロードURLプレゼントあり!(1部と2部で楽曲は異なります)

●特典付きプレミア配信チケット:4500円
※mitsuが皆さんにお届けしたい1曲を演奏した映像データのダウンロードURLを特典としてお送りします。1部と2部で楽曲は異なります。
今回の公演のセットリストには入っていない楽曲となります。
※リハーサル音源のダウンロードURLプレゼントあり!(1部と2部で楽曲は異なります/プレミア配信チケットと共通の特典となります)

●チケット購入リンク
【1部】https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/30483
【2部】https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/30495
【アーカイブ視聴可能期間】どちらも11月8日(月)23:59まで

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●mitsuオンラインライブ Vol.2「親密〜星の音楽隊〜」ドキュメント映像
https://youtu.be/GUtvLZhCyoU


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2020年11月23日(月・祝)
mitsu誕生日記念 オンラインライブ Vol.3
「原点回起」

出演者:mitsu
サポートメンバー:Gt.夢時(eStrial)、Ba.Sato、Dr.Aki(Bräymen)

時間:OPEN 18:50 / START 19:00
※生配信の為、多少前後する可能性がございます。
※配信は約60分を予定しております。

プレミア配信チケット:3800円
アーカイブ視聴可能期間:12月7日(月)23:59まで

チケット購入:https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/35618



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2020年7月25日(土) mitsu 5th ANNIVERSARY NETSHARELIVE「ありがとう、これからもそばにいるよ。」ライブレポート

mitsuのソロ活動5周年を記念するライブが三軒茶屋GRAPEFRUITS MOONで開催された。3月2日の「みつの日」は断腸の思いで無観客を決断し、急遽、生配信を実施したが、コロナ禍が続く中、配信することを念頭に置いて企画したライブは今回が初めてのことだ。

 

離れていても伝わるように
5年前、「マイナスをゼロにするライブをする」という宣言から始まったソロ活動。5年間の軌跡を描きだすライブでmitsuが表現したかったのは“リアルな自分”を見せることだ。
mitsuは「直接会うことができない配信ライブで、どうやったら想いが届くかを考えたとき、素の自分を見せることこそが一番届くんじゃないかと思った。」と語る。
飾り立てすぎない、ありのままの姿を、今だからこそできる形で見せてくれた。

 

音楽の楽しさを再認識したリハを再現
モダンだけれど温かみのあるデザインが施された空間に、メンバーが円を描いて並ぶ。配信ライブならではのセッティングは、落ち着きのある格好良さを醸しつつ、まるでスタジオでのリハーサル風景のよう。
音楽から離れざるを得なかったこの4か月、しばらくぶりに行ったリハーサルは、“音楽を純粋に楽しむ”という気持ちを思い出させるものだった。顔を見合わせ、リラックスして楽しんでいる自分たちを見てもらいたいという思いから、円形のセッティングが生まれた。


ストレートな曲で届ける“リアルな自分”
mitsuのソロ活動キャリアを象徴するような曲で構成されたセットリストはエモーショナルな空気を漂わせる。mitsu曰く、「5周年らしくクロニクルになるような曲で、なおかつ、飾り立てすぎない自分だからこそ、曲そのものの良さが表現できるリストにした」とのこと。
恋をするときめきを思わせるスタートの2曲から一転、3曲目の『キンモクセイは君と』から切ない雰囲気に。大切なものを失った悲しみを歌う曲たちは、コロナ禍によって失われた大切なものへの思いが込められている。切ないけれど暗い気持ちにならないのは、すべての曲に情熱が秘められているからにほかならない。ラストに向け、みんなで音を出す楽しさに満ちたアッパーな曲が続き、ソロ活動の決起となった『For Myself』で締めくくった。

 

この瞬間を共有するライブ
「“また”なんてないかもしれないから“今”を全力でやるしかない。これから先がどうなるかなんてわからないけど、楽しむしかない!」と語るmitsu。戸惑うことも、悩むこともあったけれど、すべてを“挑戦”に変換した。
キャリアの節目となるライブは、現在のmitsuを余すところなく伝える最高のメッセージになった。配信ライブのアーカイブ視聴が8月8日(土)まで可能なので、現在のmitsuのメッセージをぜひ受け取っていただきたい。


▼SET LIST
1.エトリア
2.スローペース
3.キンモクセイは君と
4.遥か
5.鼓動
6.蛍
7.じゃないか
8.Into DEEP
9.For Myself
https://soundcloud.com/mitsu-official-882610076/sets/mitsu-5th-anniversary-netshare
※この日のセットリストで組んだプレイリストです。SoundCloudではmitsuの楽曲が無料でお聴きいただけます。
 
Text:板垣可奈子
Photo:Takuto、ayak
 
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2020年7月25日(土)
mitsu 5th ANNIVERSARY NETSHARE LIVE
「ありがとう、これからもそばにいるよ。」

出演者:mitsu
サポートメンバー:夢時、KOUICHI、Sato、Aki、柴由佳子(チーナ)

プレミア配信チケット:3500円
https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/14357
【アーカイブ視聴可能期間】8月8日(土)まで
 

2020年3月2日(月) 渋谷REX「みつの日」


mitsuが公演中止を決めた際、その中でも何かできることがないか必死に考え抜いた末に出した決断が「無観客ライブ」だった。

 

2020年3月2日 渋谷REX「みつの日」。
新型コロナウイルス関連のニュースが日々飛び交う中、mitsuは公演を行うか否か判断に迫られていた。
何とかライブを決行しようと準備していた矢先、深夜に発表された政府からの新型コロナウイルスの感染拡大。
当日の朝まで寝ずに悩み抜いた末に、ファンの安全を第一に考え公演中止を決断したのだった。

 

公演を楽しみにしてくれているファンにできることはないのか。
現在、様々な状況に置かれ苦しんでいる人達に少しでも明るい希望を提示することができないのか。
公演中止を決めた際、その中でも何かできることがないか必死に考え抜いた末に出した決断が「無観客ライブ」だった。
もしかしたら、振替公演の方がよかったのかもしれない。
それでも、こんな状況だからこそ届けたい希望があった。その希望を届けるために「無観客ライブ」実行へと踏み切った。
しかし、観客のいないライブは、メンバー、スタッフ、ライブハウススタッフ一同、誰も経験したことがなかった。

 

「本当にうまくいくのか。」
不安や心配が渦巻く中、mitsuは、サポートメンバーやスタッフを集め作戦会議を行い
「このメンバー・スタッフだからこそできることがある。やれることは全て試そう。」と皆を鼓舞した。

 

“1人でも多くの人に音楽を通して希望を届けたい”
誰もがその一心で、自分にできることを最大限に考え準備を進めた。
より多くの人に見てもらえるように、Twitter、YouTube、Instagram、faniconにてライブを同時生配信を決行。
その場にいる全員が初めての経験。フロア一帯が緊張感に包まれ、ライブはスタートした。

もちろんフロアに観客は誰もいない。
何台ものカメラとスタッフ陣が見守る中、画面越しのファンにいつもと変わらぬ熱いライブを魅せるmitsu。
その想いに応えるかのように、たくさんのファンのコメントが配信画面に流れた。

 

MCでmitsuは本音を語った。
「本当は直接ファンのみんなに届けたいことがあった。だから公演中止は本当に心苦しかった。」と。

 

かつてmitsuが在籍していたバンドν[NEU]が今年の6月1日 Zepp DiverCity公演をきっかけに1年限定復活する。
1年前から決めていた5周年公演では、自身の過去を象徴するν[NEU]と、現在を象徴するソロ活動のmitsuを繋ぎ、新しい未来を創造する。
そんな今の自分にしか成し得ないライブができることを直接ファンに伝えたかったのである。
自身の想いを伝えたmitsuの瞳は未来を見据えていた。

自分達だけの力で決行した「無観客ライブ」。
“1人でも多くの人に音楽を通して希望を届けたい”
その想いはメンバー、スタッフ、ライブハウススタッフ一同、そしてファン。様々な人の協力のもと成し遂げることができた。
現在も配信アーカイブの再生数は伸び続けている。
苦渋の決断から生まれた奇跡の1日・「みつの日」無観客ライブ、あなたの目で見ていただきたい。

 

▼配信アーカイブ一覧

 

Twitter
https://pscp.tv/w/1ZkKzLQVDRvJv

 

Twitter(固定カメラ)
https://twitter.com/i/broadcasts/1jMKgQMqbamJL

 

YouTube(固定カメラ)
https://youtu.be/alo5oW8AEl4

 

fanicon「SECRET ROOM」(固定カメラ)
https://fanicon.net/fancommunities/1742
※会員限定。リハ配信、本番前配信、アンコール配信あり。

2019年7月20日(土) 恵比寿LIQUIDROOM mitsu『4周年記念ワンマン「THE NEVER ENDING STORY」』

「ライブハウスでホールライブを実現!? “挑戦”という名のストーリー、第一章が大盛況で終幕!」
 
かつてはν[NEU]のヴォーカルとして人気を博し、現在はソロアーティストとして活動中のmitsuが、2019年7月20日、恵比寿LIQUIDROOMにて『4周年記念ワンマン「THE NEVER ENDING STORY」』を開催した。1年前にLIQUIDROOM公演を発表して以降、本番数日前にも自らチケットを手売りするなど、この日に向けて必死で準備してきたmitsu。心の中には、今の自分でこの会場を埋められるのか?という不安も確かにあった。それでも、バンド解散後に自分をどん底から救ってくれた人達に対する想い、高まり続ける歌への情熱、これまでの日々が間違いではなかったと信じたい気持ちが、人生を懸けた大勝負、ソロ史上最大キャパのステージへとmitsuを突き動かしていた。

2015年から始まったmitsuのソロ活動は、言うなれば、事務所の力を借りることなく、自分1人でどこまでやれるか?を試そうとするmitsuと、彼の想いに賛同した仲間達との“挑戦”のストーリー。そんな4年間の集大成、4年をかけて紡いできたストーリーの第1章を最高の形で終幕しようと、ライブ当日も、mitsuチームは、開演直前まで納得いくまで何度もリハーサルを重ねていた。その顔は真剣そのもの。凄まじい緊張感が漂う。しかし、一通りリハーサルを終えると、スタッフも含めたチーム全員を集めて、とびきりの笑顔で「よろしくお願いします!」と叫んだmitsu。あとは楽しむしかないと、腹をくくった瞬間だった。
だが、いざ開場してみると、mitsuの予想を超える数の観客が、すぐさま会場を埋め尽くした。女性ファンはもちろんのこと、子連れやカップル、男性だけのグループ……様々な観客が開演を待ちわびる。そして、豪華なサポートチーム<夢時(Gt)、KOUICHI(Gt&Cho)、Sato(Ba)、Aki(Dr)、泰斗(Key)、柴由佳子(Vn&Cho)>とダンサー<TAKA-KI、YO-SUKE>、ブルーグリーンのジャケットスタイルが爽やかなmitsuが満を持して登場。
「行くぞ、LIQUID!」
自分に喝を入れるような豪快なシャウトで1曲目『MIDNIGHT LOVER』に繋ぐと、艶っぽいバンドサウンドとMVさながらの軽快なダンスが、華やかなショータイムの幕開けを告げた。マイクに噛みつくように歌いながら、力強く腕を振り上げ、観客を先導するmitsu。その勢いは、ラテンの香り漂う『蜃気楼』でも変わらず、フロアの熱量は高まるばかり。続く『エトリア』では、表現豊かな歌声で観客を魅了。青く澄み切った海、夜空に咲く打ち上げ花火、甘酸っぱい恋愛のワンシーンを、1人1人の心のスクリーンに色鮮やかに映し出していった。

この4年を振り返ると、mitsuの音楽活動は決して順風満帆ではなかった。人生を懸けて活動していたバンドが解散し、未来が見えなくなったこともあった。目に見えて動員が落ち込み、思い悩んだこともあった。でも、孤独の中でもがいていたmitsuを救った、コンポーザーのKOUICHI。急遽初のソロライブが決定し、戸惑っていた時、全力で支えてくれた夢時、Sato、Aki。アコースティックライブやダンスなど、ヴォーカリストとしての可能性を広げたいと思った時、“良い音楽、良いライブを一緒に作りましょう”と集まってくれた泰斗、柴、ダンサーズ。裏方スタッフも含め、そうやって少しずつ広がった音楽の輪がmitsuの居場所を作り、彼らの生み出す音楽や空間を愛するファンの存在が、mitsuの生きる意味となった――。
だからこそ、mitsuの願いはいつだって、<お願い ずっとこのままで キミとボクと いられますように>。そんなファンへの想いを忍ばせた甘いラブソング『スローペース』では、ライブ初参加となる女性ダンサー<saki、yUkA>も登場し、新たなチームで楽曲を彩る。一方、オリジナルメンバー達との絆を一際強く感じたのは、1stシングル曲『It’s So Easy』。繰り返されるモッシュでフロアが大きく揺れる中、Aki→泰斗→夢時→柴→KOUICHI→Satoと、豪華メンバーが音のバトンを繋ぐ場面もあり、彼らがサポートという枠を越えた最強チームであることを示していた。とはいえ、ずっと応援してくれている人も、この日初めて来た人も、付き添いで来た人も、なんとなく来てみた人も、LIQUIDROOMの先を見据えるmitsuにとって、誰もがかけがえのない仲間。誰1人置いていかないようにと、どの曲も、歌詞やノリを丁寧にレクチャーしながらライブを進めていく。また、この日会場に集まった全員で大きな一歩を踏み出すために、『リバーシブル』を初披露。まるで歌のお兄さんのような笑顔で、観客と共に大きく手を振る姿は、彼が夢の1つとして掲げる“ホールライブ”を彷彿させていた。

歌い終わるやいなや、観客に「楽しい?」と聞く前に、思わず「楽しい!」と漏らしたmitsu。それほどまでに全力で駆け抜けた前半を終え、「俺、歌うことすごく好きなの!」と、改めて歌への愛を再確認すると、本編中盤は、彼の歌心を詰め込んだ楽曲を立て続けに披露した。『4周年記念ワンマン「THE NEVER ENDING STORY」』のテーマソングとも言える『鼓動』。ドラマティックな世界観ながらも、温かなシンガロングで会場が1つになった『キンモクセイは君と』。約6年前、自分で初めて作詞作曲した『言いたい事も言えずに』、DaizyStripperの風弥~Kazami~が作曲したという『Naked』は、泰斗&柴による情感豊かなアコースティックアレンジに乗せて、胸の内を全てさらけ出すように熱唱する。いつも人の真ん中で堂々と笑っているイメージが強いmitsuだが、孤独を経験した彼だからこそ歌えるエモーショナルなバラードが、観客の心を優しく抉っていった。
しかし、開演前、「今回の裏テーマは『ライブハウスでこれをやるの!?』なんですよ」といたずらっ子のような笑みを浮かべていたmitsuの真意が分かったのは、本編後半のことだった。バンドメンバーのみで演奏された『遥か(Instrumenral)』に浸っていると、いつの間にか、アコースティックギターを手にしたmitsuとKOUICHIがフロア後方……ドーム公演で言うところのバックステージにスタンバイしていたのだ。
「気持ちが先行しすぎて、スタッフさんに“LIQUIDROOMだけど、ホールみたいなライブがしたい。西武ドームみたいなライブできない?”って言ったの(笑)」
饒舌なMCで笑いを誘いつつ、秘かに練習していたというギターを弾きながら、並んで『蛍』を歌うmitsuとKOUICHI。ギターはまだ“挑戦”の途中なので、ミスをしてやり直すのはご愛敬(笑)。始動から4年が経ってもなお、初々しい姿が見られるというのも、mitsuのライブの魅力だ。さらに、弾き語りのプレッシャーから解放されると、「気分は最高!?」「じゃないか!」のコールアンドレスポンス、バンドメンバーとのやりとりで再び会場を盛り上げ、ダンスナンバー『じゃないか』へ。時折、下手に設置された花道(?)も使いながら、4名のダンサーとキュートに歌い踊る。型に囚われず、素直に楽しいと思える空間を創り上げてきたmitsuの真骨頂が発揮された瞬間だった。

本編後半は、アグレッシブなロックチューンでラストスパート!「今年一の声を出せ!」という叫びに応えるよう、パワフルな掛け声が充満した『Crazy Crazy』。タオルや拳がリズミカルに突き上がる中、鬼気迫る表情でフロアを挑発し続けた『into DEEP』。本編ラストは、『ラストヒーロー』を届けた。<傷付きながらでも進むのさ いつかきっと笑えるように>そう、自分に言い聞かせながら歩んできた4年間がフラッシュバックするmitsuに、無我夢中で進んできた道が間違っていなかったと、フロアに輝くたくさんの笑顔が伝えている。そんな光景を見渡しながら、「この道で正しいのか自信がなかったんだけど、まだまだいけるって思った。みんなのお陰で、さらに前に進む覚悟が決まった。ありがとう」と感謝を述べると、名残惜しそうにmitsuはステージを後にした。

アンコールはサポートメンバーのMCもあり、いちだんとアットホームな雰囲気に。そして、mitsu曰く、“4年かけて廻ったツアーのファイナルみたいな感覚”だという本公演を締め括るのは、最高の仲間と夢を追う生き様を投影した『Live Your Life』と、今にも消えそうだった孤独なmitsuを救った、始まりの曲『For Myself』。何もないあの頃から始まった挑戦の日々を噛みしめるように、LIQUIDROOMに駆けつけてくれた人達の顔を記憶に刻むように、それでいて、もっとずっと先を見据えるように……前のめりになりながら、最後まで魂を込めて歌い上げた。
終演後には、「まだとれるかわからないけど」と言い添えた上で、「2年後、32歳で渋谷公会堂に立つ」と改めて宣言したmitsu。その顔には、観客1人1人が彼にプレゼントした“自信”が輝いていた。この先、どんな困難が待ち受けているのか?は、誰にもわからない。それでも、mitsuという“挑戦”のストーリーは、最高の仲間を連れて次の章へと続く――。

PHOTO:ayak(メイン写真)、小林弘輔(チーム集合写真)
TEXT:斉藤碧
 
mitsu 2019年7月20日恵比寿LIQUIDROOM
セットリスト
1.MIDNIGHT LOVER
2.蜃気楼
3.エトリア
4.スローペース
5.It’s So Easy
6.リバーシブル
7.鼓動
8.キンモクセイは君と
9.言いたい事も言えずに
10. Naked
11.遥か(Instrumental)
12.蛍
13.じゃないか
-MC-
14.Crazy Crazy
15.Into DEEP
16.ラストヒーロー
EN1.Live Your Life
EN2.For Myself