mitsuのソロ活動5周年を記念するライブが三軒茶屋GRAPEFRUITS MOONで開催された。3月2日の「みつの日」は断腸の思いで無観客を決断し、急遽、生配信を実施したが、コロナ禍が続く中、配信することを念頭に置いて企画したライブは今回が初めてのことだ。
離れていても伝わるように
5年前、「マイナスをゼロにするライブをする」という宣言から始まったソロ活動。5年間の軌跡を描きだすライブでmitsuが表現したかったのは“リアルな自分”を見せることだ。
mitsuは「直接会うことができない配信ライブで、どうやったら想いが届くかを考えたとき、素の自分を見せることこそが一番届くんじゃないかと思った。」と語る。
飾り立てすぎない、ありのままの姿を、今だからこそできる形で見せてくれた。
音楽の楽しさを再認識したリハを再現
モダンだけれど温かみのあるデザインが施された空間に、メンバーが円を描いて並ぶ。配信ライブならではのセッティングは、落ち着きのある格好良さを醸しつつ、まるでスタジオでのリハーサル風景のよう。
音楽から離れざるを得なかったこの4か月、しばらくぶりに行ったリハーサルは、“音楽を純粋に楽しむ”という気持ちを思い出させるものだった。顔を見合わせ、リラックスして楽しんでいる自分たちを見てもらいたいという思いから、円形のセッティングが生まれた。
ストレートな曲で届ける“リアルな自分”
mitsuのソロ活動キャリアを象徴するような曲で構成されたセットリストはエモーショナルな空気を漂わせる。mitsu曰く、「5周年らしくクロニクルになるような曲で、なおかつ、飾り立てすぎない自分だからこそ、曲そのものの良さが表現できるリストにした」とのこと。
恋をするときめきを思わせるスタートの2曲から一転、3曲目の『キンモクセイは君と』から切ない雰囲気に。大切なものを失った悲しみを歌う曲たちは、コロナ禍によって失われた大切なものへの思いが込められている。切ないけれど暗い気持ちにならないのは、すべての曲に情熱が秘められているからにほかならない。ラストに向け、みんなで音を出す楽しさに満ちたアッパーな曲が続き、ソロ活動の決起となった『For Myself』で締めくくった。
この瞬間を共有するライブ
「“また”なんてないかもしれないから“今”を全力でやるしかない。これから先がどうなるかなんてわからないけど、楽しむしかない!」と語るmitsu。戸惑うことも、悩むこともあったけれど、すべてを“挑戦”に変換した。
キャリアの節目となるライブは、現在のmitsuを余すところなく伝える最高のメッセージになった。配信ライブのアーカイブ視聴が8月8日(土)まで可能なので、現在のmitsuのメッセージをぜひ受け取っていただきたい。
▼SET LIST
1.エトリア
2.スローペース
3.キンモクセイは君と
4.遥か
5.鼓動
6.蛍
7.じゃないか
8.Into DEEP
9.For Myself
https://soundcloud.com/mitsu-official-882610076/sets/mitsu-5th-anniversary-netshare
※この日のセットリストで組んだプレイリストです。SoundCloudではmitsuの楽曲が無料でお聴きいただけます。
Text:板垣可奈子
Photo:Takuto、ayak
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2020年7月25日(土)
mitsu 5th ANNIVERSARY NETSHARE LIVE
「ありがとう、これからもそばにいるよ。」
出演者:mitsu
サポートメンバー:夢時、KOUICHI、Sato、Aki、柴由佳子(チーナ)
プレミア配信チケット:3500円
https://twitcasting.tv/neu_mitsu/shopcart/14357
【アーカイブ視聴可能期間】8月8日(土)まで